ロシア語学科3年の宮原伊織です。今回、カザフスタンとロシアを長距離列車で旅行してきました。厳密には留学ではないですが、面白い体験でしたので写真をメインに紹介します。
カザフスタンを目的地のひとつにしたのは、中央アジアならではの雄大な自然を見たかったためです。長距離列車といえばシベリア鉄道が有名ですが、いわば観光地化されているので、地元の人しか乗らないような列車に乗ってみたかったこと、また、陸路で国境を越える経験をしてみたかったことからカザフスタンの大都市・アルマトイを出発地にし、モスクワを目指しました。
アルマトイⅡ駅。3日間アルマトイで過ごしたあと、モスクワへ出発しました。
まずはアルマトイ市内の様子をご紹介します。
独立記念碑
サイラン湖は涼しい風が吹いて気持ちが良く、みんな水浴びしていました。
郊外にはこんな異様な建物もありました。
市内には水路がたくさんあります。
さて、いよいよ長距離列車に乗って移動開始です。
線路を渡って、右に停まっている青い列車に乗り込みます。
ソ連時代の車両でした。
すぐに寝台に布団を敷きました。26歳のカザフ人(アジズくん)と同室になりました。
出発して1時間くらい走ったらすぐにこんな風景になりました。
アジズくんに誘われて人生初の食堂車に。美味しかった。
およそ2時間おきに駅に停まります。最初の駅で物売りのおばさんから水を買いました。
景色はころころ変わります。
乗客もころころ変わります。今度は中央のご婦人が向かい側に座ったのですが、他の場所からも次々に人が集まってしまい、カオス状態に。
6歳の男の子は私の電子辞書に興味津々なご様子。
駅によって売ってるものも様々でした。
ソユーズを打ち上げる宇宙基地で有名なバイコヌール付近では、こんな車窓になりました。
牛
沼
花嫁さんもいました。
アラル海駅では魚をたくさん売ってました。
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いよいよ陸路で国境を越えます。実はこの列車、カザフスタンを出国してロシアへ入国しますが、一旦カザフスタンにまた戻って再びロシアへ入国というルートを通るんです。そのためカザフスタンの入国審査を2回受ける必要がありました。
パスポートはこんな感じに。
夜が明けてロシア最初の駅、サラトフに到着。駅に着いたら「♪ドーソドソレー」のロシア国鉄のチャイムが!めっちゃ感動しました。
そしてモスクワに到着。4日間の列車旅は最高でした。
ロシア語のスキルに大きな不安を抱えながらの旅行でした。そのため現地の人とロシア語で実際にコミュニケーションがとれた時の喜びは期待以上でした。
写真は筆者。モスクワの北朝鮮レストランにて。